院長ブログ

2020.11.15

セレンディピティ!

 書店に立ち寄った時に
「いつもと違う本選びからセレンディピティを!未来への気づきをもたらす80冊」
(セレンディピティ:偶然に素敵なものを見つけること)
という文句にひかれて、そのコーナーに近づいてみた。並べられている80冊の中に
「コミュニケーションが取れないゾンビ=他者と働くには」
の手書きポップとともに「大学で学ぶゾンビ学」という題の本があった。
このブログでもゾンビについては今まで書かせてもらっているが、
ゾンビを学んだとは言えない私がゾンビについて書くなんて恥じ入るべきだ。
これは読者に失礼ではないか!ということで、ゾンビを学ぼうと購入した。

そもそもゾンビとはプードゥ教の呪術によって生き返った死体のことを言うそうだ。
しかし、一般的には青白い顔で血を流し、体を斜め気味に足を引きずるように歩き、
生きている人間を見つけて噛みつくイメージだが、
このイメージを映画で確立した人物こそ、ゾンビ映画の父といわれるジョージ・A・ロメロ。
この父をもってイメージとして現在につながるゾンビが誕生した(死んでるけど)。
そして、ここからいろんなゾンビが派生してくる。
日本でも最近は「アイアムア・ヒーロー」「カメラを止めるな」。
オーストラリアの誇るアクション映画「マッドマックス」になぞらえた
「ゾンビマックス・怒りのデスゾンビ」。
ギリシャもフランスもスペイン(「REC」)も、ご当地ゾンビ映画を製作している。
また、ゾンビ発生の場所を限定し、
その世界観を強調させた「新感染」(列車の中)「ゾンビスクール」(学校)。
「ゾンビスクール」は学校の生徒たちがゾンビ化し、先生達が戦う。
主演はイライジャ・ウッド。(ロードオブザリングの人)目下私が一番見たい映画です。
さらに、人だけがゾンビになるわけではなく、
動物ゾンビものの「ゾンビーバー」「ゾンビシャーク」
ズー(動物園)とゾンビをかけた「ズーンビ」。
映画の題だけ見てもワクワクしませんか?
ちなみに「ゾンビーバー」の中でのゾンビ化とは
ビーバーのように前歯が伸びてしまうことで、
ある意味ゾンビになるよりショックな変化かもしれません。
ゾンビが襲ってくる。という究極の状況を設定することで、
人間の強さ、あるいはもろさ、美しさや汚ささえも十二分に描けるのかもしれません。
「レック/REC3」は結婚式場がゾンビ襲来を受ける設定で、究極の愛を描いています。

さて、前置きが長くなりましたが「鬼滅の刃 無限列車編」を見に行ってきました。
鬼滅の刃はゾンビ系と重なる点が多くあります。
まず、価値観の違う生き物(鬼滅では鬼)が人間を襲うところ。
鬼が人間を襲い、鬼の価値観を押し付け鬼化させる。という文章を
ゾンビが人間を襲い、ゾンビ化して、まだまともな人間を襲う。
とすれば、一緒じゃありませんか?
鬼の始祖を倒すと鬼が全滅する。
産屋敷さんも「君が死ねばすべての鬼が滅ぶんだろう?」と16巻で言っているが
ゾンビ映画でもファーストゾンビを探す、
そこから抗ゾンビ薬を作る設定が多々あります。
また、ねず子の半分鬼、半分人間という存在は、
ゾンビにかまれても半分くらいしかゾンビにならない
ハーフというかダブルというかゾンビ映画でのキーパーソンの存在と通じるものがあるし、
日輪刀で首を切ると死ぬ設定は、頭を吹っ飛ばすとゾンビが死ぬことと似ているし、
鬼になると今までの人間関係を忘れてしまうところはゾンビも同じです。
そして最後に、正義感、責任感が強く、純でみんなのリーダー的役のひと、
例えば、アメフト部のキャプテン的な人は
ゾンビ映画(ホラー映画でも)最初に襲われ死ぬ。。。これは鉄則なのです!
煉獄さんが死ぬのは必然なのかも。。。
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いただいた日輪刀、耳飾り、煉獄零巻をもって見てきました。