院長ブログ

2020.08.13

戦略と集中

 8/12から私は夏休みです。
 富山に帰れない私に看護師さんが暖簾やカーテンの洗濯と冷蔵庫の霜取りを頼んでいった。
カーテンの洗濯は置いといて、冷蔵庫の霜取りは1年間待っていた仕事だ。
思えば前日若いスタッフが「外に置いとけば自然に溶けるでしょう」という意見を
看護師さんが了解しようとしたとき、私はこの仕事が無しになるかとドキドキしていた。
「気温が高すぎて、壊れたら困るからね、私やっとくよ」
まさか、私がやりたがっているとは誰も思うまい。

IMG_2912.jpg
普段は薬品を保存している冷蔵庫にたまった霜=氷。
去年、看護師さんが注射器で水をかけながら溶かしていたのを知っていた。

 ただ注射器で水をかければいいというものでは無い。
限られた武器(水流)をどこにどうあてるか?戦略を練るのが楽しい。
まずは作業の手始めになる部分を作る。
次に側面の内側を外してみる。ここで、水を75度のお湯に変えてみた。
ナイフからロケットランチャーに変わったくらいの効果に衝撃を受けた。
お湯が当たったそばから氷が溶けていく。
しかしビャーとかければよいというものでもない。
ぽたぽたとしみ 込まるような一撃が効果的な時もある。
反則かもしれないが75度のお湯を含んだ注射筒は氷にあてるだけで周りが溶けていく。
これを利用して作用点を広くすることも大事だ。
側面でコツをつかんだ私は「前方空洞化計画」と名づけ、前側のしきりと氷を剝がすことに全集中した。

IMG_2913.jpg
計画が80%進捗している写真です。

ここを最後まで空洞化できれば、後は後面を中から注射筒(いやロケットランチャー)の威力で溶かせば取れるはず。
そうです!予想通り後面が溶けたことで、氷はほとんど塊で取れました!
気持ちいい!けど終ってしまった。。。来年は時間を測ってみようかしら。
そう思っていたら正月休みもこの作業があるらしい。。。
寒いときはやだな。