院長ブログ

2019.07.21

ツバメ日記2019

今年も4月ごろから私の住むマンションにツバメがやってきています。

下の階の章
例年どこよりも早くやってきて、卵を産み安定した子育てをするツバメ夫婦です。
今年も4月にやってきて、巣を手直しして卵があるかないかの時期に
親鳥(多分メス)が巣のヘリに停まったまま死んでいました。
春にしては冬に戻った様な寒い夜が明けた日でした。
空き家になってしまい、ツバメの死がいがへりに付いたままの巣を
新しい夫婦が訪れ、ここで子育てをしようと決意したようで、巣の手直しを始めた。
死がいはどうするのだろう?下に落とすのかな?どっかに持って行くのかな?と見ていたら
なんと、死がいを巣の壁に埋めるようにリフォームしていました。
人柱ならぬ、つばめ柱のかいもあってか、引っ越ししてきた夫婦は無事に子育てを終え巣立って行きました。

私の階の章
大体6月の終わりごろ、下の階の子育てが終わってからやってきます。
去年の巣がなくなっていたので、今年は巣を一から作らなければなりません。
尾の長いオスが特徴の夫婦で、何年か前のちんたらちんたら巣を作っていた夫婦と違い
ぱっぱと巣を作り卵を温めはじめ、「今年も順調だな」と安心して見ていました。
ツバメは2週間くらい卵を温めると孵化します。
今年は比較的寒い梅雨だったせいか、3週間以上温めていました。
もう、卵は孵化しないんじゃないかと隣の部屋の奥さんと心配してたら、
先週ようやくヒナが4匹、鳴き声と弱々しい鉛筆みたいな首を見せてくれました。
やっと夫婦での子育てが始まりました。
夜になると4匹のヒナを挟み、巣の端と端に夫婦が寝る、ツバメも川の字で寝るんだな~
っとしみじみしていた矢先、メスの姿が見えなくなりました。
メスがいなくなってからこの1週間、オスだけが餌をやり、カラスを追い払い、孤軍奮闘しています。
夕方から巣で休むのですが、子供たちはまだお腹がすいているのか
眠りこけているお父さんの横で口を開けています。
この休日ミルワームを買ってきてヒナにやってみるか!と考えたのですが、
ヒナの食道が食いちぎられないように頭をとるか、つぶさなければならず諦めました。。。
4匹Iだったヒナは3匹になっていますが、頑張れお父さん!

IMG_2529.jpg
暗いですが、在りし日の夫婦とヒナです。
ここ数年見ている私の中では、夫婦とも巣で休むのは珍しい光景です。