院長ブログ

2020.10.03

「行くかぁ~静岡」

「麻のクッションを耳の下に置いて横になっていたらお兄ちゃんと喧嘩になって、
クッションを急にひかれてそのあと投げられたから耳が痛いの」
という、十二分に状況が伝わってくる訴えで受診した小学生に、
”偉いね、やり返さなかったんだね”と褒めると、
「だって倍返しされるんだもん」と流行な言葉で返してくれた。
小学校のクラスでは「わびろ、わびろ」と「やられたらやり返す」が流行っているそうだ。

え~うちの病院はみんなで10人。
年の上から5人が”半沢直樹”を見ていたので視聴率50%です。
シーズン1を見て原作も読んで、今シーズンを見た私が一番好きなシーンは
1話、スパイラルの社長瀬名にスパイだと疑われて失意のうちに会社に帰った森山。
そこには再出向もささやかれる半沢がいて。
「どうせ俺たちは、出向社員より下~」と森山からの愚痴や怒りを
半沢だって切羽詰まっているのに受け止める。その時の半沢の顔が胸を突くのです。
この場面こそ4話で銀行に戻る半沢が別れの挨拶をする言葉と呼応するように思いました。
そして、全編通して感心するのは敵にあれだけ強く負の情動を刺激されても
決して感情だけに流される判断をせず、言葉の熱さとは別に極めて冷静な判断をし続けることです。
半沢の前頭葉はとてつもなく高機能なのでしょう。
実社会では倍返しはいけません。今日のニュースでは常磐道のあおり運転の判決で
「あおり運転は重大な事故を引き起こしかねず危険極まりないものだった。
やられたらやり返そうという動機自体が自己中心で身勝手だ」
という裁判官の言葉が流れていましたよ。

さてさて、我らが(?)半沢直樹は静岡(富士宮と沼津)に来てくれていました。
電脳電設の外観と、3人で話し合う橋の上。どちらも富士宮市にありました。
工場の中は沼津市の明電舎だそうです。 
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