院長ブログ

2023.07.20

ヨガと私

ある程度生きていると誰もがドラマティックな出会いを1つや2つは経験していないだろうか。私にとってはヨガがそれにあたる。ドラマであるために、きっかけはさもないことが多い。私も夏休みで訪れたバリ島で、ホテルのアクティビティに”ヨガ”があったので参加してみただけだった。
割と涼しい早朝、屋外にヨガマットをひいて、バリのヨガは始まった。
いくつかの基本のポーズを、ヨガの先生の一挙手一投足を見逃すまいとこなす。そしてねじりのポーズで身体をねじった瞬間、この光景が飛び込んできた。
想像してみて欲しい、インド系の穏やかなヨガの先生の顔から、ウブドのライステラスのパノラマに視界が変わったら。。。その日から17年”ヨガの虜”、なのだ。
バリから帰国して最初にやったことは、ヨガのスタジオを探すことではなくヨガのDVDを購入することで、初めて買った”深堀真由美先生の4週間ヨガ”には5年位お世話になった。
”4週間ヨガ”というのに、5年かけても4週目のメリハリボディーまでは届かなかったから、あまり良い生徒ではなかったかもしれない。ポーズだけでなく、ヨガについてもう少し知りたくいくつかの本も読んでみた。
「ハタヨガの神髄」は内容が多く、初心者の私には分不相応だった。けれど巻末の症状目的ポーズは逆流性食道炎がひどいときに利用している。

ヨガはサンスクリット語で”結びつける””つながる”という言葉に由来する。
頑張って頑張って、お手本のポーズに近い形になってもハァハァと浅い呼吸になっていたらそれは完成されたポーズとは言えない。「ハタヨガの神髄」からは挫折したけど、ヨガの神髄は形としてのポーズではないと思う。
形と言うこだわりを手放し、お手本とずれていても深い呼吸を伴えたなら、それはバランスがとれたポーズ、自分なりに完成されたポーズと言えるだろう。そのポーズの中で、二つの反対の極性(完成に向けて頑張る自分と、それを手放す自分と)を意識し、バランスを見出して自分の身体で結び付け一つのポーズとなっているのだから。
そういうこともあって、バランスが悪いのでは?と感じる人にヨガを勧めてみることがある。
私の勧誘が効いたのか、たまたま自分でもやろうと思っていた後押しになったのかはわからないが、ホットヨガから始めた女子高校生は受診の度に好きなポーズを話してくれる。それもヨガを勧めた日よりは柔らかな雰囲気で。

もう一度あのバリ島でのライステラスの体験をしたいだけで始めたヨガを続け、生活の一部となったことでわかったことがある。
それはウブドのライステラス的なものは、すでに身体の中にある。ということだ。
心と身体はつながっている。癒しや憩いが自分に備わっていることに気が付ければ、たとえ身体をねじった先に見えるものがライステラスではなく、たたんでいない洗濯だったとしても、同じようにほとんどパラダイスなのだ!