院長ブログ

2021.05.25

不眠

そんな私が4月から不眠になった。
”そんな”は前回のブログから続いている。
睡眠を大事に思っている。”そんな”私が不眠になった。という”そんな”だ。
寝入るのはすぐ寝入るのだが夜中の1時ごろに目が覚めて、
ある日は2時まで、ある日は3時までと睡眠の途中で起きて数時間眠られなくなってしまった。
1回2回ならいざ知らず、ほぼ毎晩続くとなると日常に影響してしまう。
私の”睡眠を妨げる”ものは何だ!?ということで私は”不眠”と戦うことを決意した!
先ずは”睡眠を妨げる”外なる原因を検討するとしよう。
そういう場合、候補として浮かぶのは「カフェイン・アルコール・光」だろう。

カフェインの悪影響が出ない摂取量は1日400㎎まで、である。
どんなものにどれくらいカフェインが含まれているかこれを機に調べてみたところ
コンビニにはカフェイン飲料が溢れていた。
エナジードリンク、レッドブルは80㎎のカフェインを含むが、
コーヒー飲料に比べると全然”ブル”じゃない。
本当の”ブル”はペットボトルのコーヒー(無糖・微糖)で1本で234㎎、
1日の許容の半分を超えている。
以前、ペットボトルのコーヒーを1日4~5本飲んでいるというしつこいめまい患者さんに
少なくしていこう!とカフェイン摂取を減らしたら、しつこいめまいは治っていった。
カフェイン中毒だったのだろう。
私の場合、朝はドリップコーヒーを飲むのでこれは100㎎。
許容範囲だが以降のお茶はカフェインゼロのものに変えてみた。
アルコールは実は眠りを妨げる。でも気分は良くなる(一瞬)。
だから自分でアルコールは妨げられないでいる人は多い。私もその一人だ。
まあでも、アルコールを飲むことよりも熟睡できるほうが断然いい!
そこで、ある日はいつものグラス2杯のワインを1杯まで。
またある日は休肝という具合にアルコール量を減らし、中途覚醒がなくなるか試してみた。
光についてだが、中途覚醒になる前から夜に光を浴びないことを意識している。
具体的には、我が家にはシーリングライトはなく、
間接照明と暖色のスポットで明りをとっている。
だから我が家を訪れる人の感想は「暗い!」だが、
夜に光を浴びて睡眠圧が逃げてしまうことを避けるようにしている。
もちろん、寝る前にスマホやパソコンを触らないのは言うまでもない。
と、3つの外なる原因をこねくり回して3週間。中途覚醒は全く改善の兆しはなかった。
そこで次は内なる原因を検討した。

「眠れないのよ」と身近な人に告白するとまず「ストレスじゃない?」という言葉が返ってくる。
正直に言うとストレスで眠られない夜もかつてはあった。3日くらいだけど。
そんな夜は寝返りを打ちながら悪い想像ばかりしてしまって、勝手にドキドキしていたけれど、
次の日は眠くて眠くて、かえってぐっすり寝ていた。
今回は起きているときに悪い想像など全くない。不思議な中途覚醒時間だ。
ヨガでいう”シャバサナ”のように、カラダは布団に沈んでいるのに脳だけが起きている。
運動が足りないのかと、泳ぐ距離を伸ばしてみた。
実は泳ぎの調子もいいし、泳いで帰ってきて食事をすると汗をかくから、
「これは20代の体に戻ったのではないか!体力はある!睡眠時間は短くて済む!ムテキング?」
と勝手にほくそえんでいたのだが、やはり夜半に起きてしまう。
身体は眠ることを要求しているのに、脳がそれを許さない感じ。とでもいうか、
だからと言って脳がすっきりしているわけではなく、
不眠生活も1か月になると、軽い頭痛も出てきた。
年を取ると睡眠が浅くなってくるというからやっぱり原因は老化か。
まあそれならそれで、受け入れて生きていかねばなるまい。。。
紆余曲折の末にたどり着いた”老化”という可能性。
しかし老化って、ある地点に達していたものが次の日にはそこにわずかだが到達できなくなって、
それでも特別調子がいいときはそこに達して、でもそんな日も少なくなって。。。
という揺らぎながら進むイメージがあるが、こんなに突然に起こるものなのか?
いやいやまだ他の可能性を考えてみる余地はある。
起きるときは決まって寝汗をかいているから、寝具が原因はどうだろう?
そうだ、副交感神経を高めると熟睡感が増すらしいから、
副交感神経を高めるヨガポーズとツボを押してみよう!
もうこうなるとゲリラ戦のように可能性のあること全部書き出していた。

その頃のノート。困ったことがあるとノートに書いてみる癖があります。
ちなみにそんな私の癖を知っているスタッフ達からこのノートはいただきました。

もう、何が何だか、自分の体がどうなっているかわからないわ!
中途覚醒が1時間くらいならもう慣れてきたし、3時間に比べるとマシだと思おう!
ああ、しかし今日は暑いな。エアコンの温度下げるよ!とスタッフに宣言した時、
「先生の体おかしい。私とエアコンの温度で争うのはもっと夏だし、
温度下げるなんて、言ったことない!私、先生の体がおかしくなっていると思う」
この言葉を聞いたとき、頭の中でカチッと音がした。
バラバラになっていたピースがくっつき、不眠のジグソーパズルは完成した。
そしてそこには「更年期障害」の文字があった。
試しにホルモンを補充したところ、その晩から今日に至るまでぐっすり寝ています。
答えがわかってしまうと、ヨガだのツボ押しだの不眠に竹やりで戦っていたようなものだ。
ホルモン部隊という特殊部隊をもって我が軍は不眠を無事制圧した。

♪更年期にぃ~かあちゃんからぁ~ばあちゃんにかわるぅ~♪(「壊れかけのRadio」で)
かあちゃんだったことは無かったのだが、ばあちゃんにはなってしまった。。。
しかし不眠は克服した。そんな”苦い勝利”にしみじみひたっていると、
私に大きなヒントをくれたスタッフが
「先生は寝不足でちょっとボーとしているくらいが丁度いいんですけどね」
あっそ。