院長ブログ

2021.03.24

春が来た

チューリップに水をやっていると、
アンデルセンが”おやゆび姫”を思いついた理由がわかる気がする。
おやゆび姫はチューリップの花が開いて誕生する。
写真のように葉にくるまった赤い花を見ていると、おやゆび姫が眠っていそうだ。
また、チューリップの葉は水をきれいに見せてくれる。
葉に触れた水が表面張力で丸まり、
しずくとなって滑らかにすべり落ちていくのは見てて飽きない。
おやゆび姫が誘拐される前に葉で作った船で遊ぶ描写があるが、
チューリップの葉なら、おやゆび姫に合う美しい船になるだろう。
毎年、こうやって花が開く直前になると、
「アンデルセンもチューリップに水をやっていたに違いない」
と、いう風に私なりの春を感じる。
味覚でも春を感じてみよう。
春キャベツが出回るようになると週2~3で作るのが、
「春キャベツのペペロンチーノ」だ。
2人分でキャベツ500g、10cm弱のアンチョビ3枚、にんにく1かけ、
輪切りの唐辛子二つまみくらいを準備。
作り方は
①オリーブオイルをフライパンに入れにんにく1かけで香りづけし取り出す。
②唐辛子と刻んだアンチョビを入れる。
③アンチョビがパチパチしてきたら、ざく切りにしたキャベツをいれ炒める。
自分で考えたレシピではなくて、
「深夜食堂」というマンガに載っていたので作ってみました。
アレンジでほかの野菜を入れてみたこともあるけど、
シンプルに春キャベツだけが一番おいしいと思います。
春キャベツの芯をかんだ時に出る、ジュワァ~としたスープが
口に広がると「春が来たぁ」と叫んでしまいます。
目で見る春と、味で感じる春を書いてみました。
鼻は花粉症を感じているし、耳は鳥の鳴き声を聞いているし。

あっそうそう、うちのイソヒヨドリ君は今週、お嫁さんを連れてきました。