院長ブログ

2020.09.23

幸せについて

極楽湯でぽわぁ~とした後、やよい軒でチキン南蛮を食べる。
タルタルソースがたっぷりかかったチキン南蛮をハイボールで流し込めば至福の瞬間だ。
私はこれを極楽コースと呼んでいる。
けれど美味しいものを食べることなどは幸せの要因なのだろうか?
またお金は要因としてどうだろう?
今月の初めユニセフは子供の幸福度調査を発表した。
それによると日本の子供の身体的健康(子供の死亡率と肥満が指標)は1位でありながら、
精神的幸福度(生活の満足度と自殺率が指標)は38ヶ国中37位、
総合すると38ヵ国中20位、という結果だった。
この結果からもわかるように先進国で購買力が高いからといって、
幸福度が高いわけでもない。
鬼滅の刃11巻でも禰豆子(ねずこ)は炭治郎に尋ねる。
「謝らないでお兄ちゃん。貧しかったら不幸なの?
きれいな着物が切れなかったらかわいそうなの?」
炭治郎の代わりに、アメリカの心理学者なら
「お金で幸せは買えません。けれどある程度までは収入が上がると幸福度も上がります。
我々の研究では年収8~10万ドルがある程度です。竈(かまど)家はどうでしょうか?」
と答えるだろう。幸せの要因についての研究からの意見だ。
どうやら幸せと興奮は別けて考えたほうが良いらしい。興奮を追いすぎると不幸が始まる。
チキン南蛮がたとえ490円でも、生まれたばかりの赤ちゃんに指をぎゅっと握られた時の
あの頭の中が甘く溶けそうになる感覚にはかなわないものなぁ。
たとえこの赤ちゃんの行動は原始反射であって、握れるものなら何でも握ると知っていてもね。