院長ブログ

2022.01.03

2022年もよろしくお願いします

三島を出て三時間半もすればそこは雪国だ。明るい静岡に比べ暗い空だが目には優しい。
新幹線から在来線、路面電車と乗り継いで実家までは最後200mは歩く。
雪道では車輪付きのバックは動かないので、荷物は前もって宅急便で送っておいた。
そう考えると雪国は前もって準備することが多い。母親は天気予報をみては雪が積もり買い物に行けない日はいつなのか?どれくらい買えばよいのか?をこの時期は毎日算段しているそうだ。
寒さは富山での私を前もって準備するように強いたが、静岡ではまぶしい陽光に騙され薄着で外出してしまい、後からもう一枚着てくればよかったと悔やむこともある。
太陽光は旅人の服だけでなく、前もって準備する心を溶かすのかもしれない。
ギリシャ神話には、先に考える兄のプロメテウスと、後で考える弟のエピメテウスが登場する。
私にはプロメテウスもエピメテウスも混在している。
 ゼウスは神々が人間より優越であり続けるために、人間に”火”を与えなかった。
その”火”を盗んだのがプロメテウスだ。”火”だけでなく、文字、数、家を作ることなどなど、相当の知恵を人間に与えてくれた。先見の明があるね。
神々の特権を次々に奪うプロメテウスを当然苦々しく思うゼウスは、後で考える弟のエピメテウスに絶世の美女を送る。その名はパンドラ。
そのパンドラにゼウスは「絶対開けちゃだめだよ」と言って壺を渡す。
ダチョウ倶楽部じゃないけど「開けるなよ」といわれると開けたくなるもの。
ある日パンドラは壺を開けてしまう。壺から出てきたのは戦争、災害、病気、嫉妬などありとあらゆる”悪”だった。そして底に唯一残ったのが”希望”だった。。。
ここからパンドラの壺(箱)は「明けてはいけないもの」の慣用句となっている。
話はそれてしまったが、今年は先に考えるでもない、後に考えるでもない、今に集中することを意識したいと思っている。
本年も”つりた耳鼻咽喉科クリニック”をよろしくお願いいたします。


(春は桜並木になる近所の道)