院長ブログ

2020.04.26

マジな卍がため

3密を守っていれば良いかと思っていたら、一段階うえの制限。今は「Stay Home,Save Life.」だそうだ。
しかしなんでコロナ関連の言葉は英語ばかりなのだろう?
クラスター、ロックダウン、オーバーシュートなどなど。
哲学者ソクラテスは「大工と話す時は大工の言葉を使え」とプラトンに教えたらしい。
聞く側になって話なさい。という意味だと私は理解している。

ここで、私に日本語の素晴らしさを教えてくれたナンシー関さんの文章を紹介しよう。(一部略)
~~~外国語を日本語に訳す時、直訳が最も正確に意味を伝えるとは限らない。
日本の歴史や文化、状況を相対的に見て、時には辞書を無視することで名訳は生まれる。
 プロレス用語もそうである。「ベア・ハッグ(熊の抱きしめ)」が「サバ折り」となるのは、相撲を国技とする国である以上当然である。そうでなくとも、あの技から「熊」ではなく「サバ」を連想したところに日本を感じると言ってもいい。それにもまして私が好きなのは「つり天井」という名前だ。英語名は「リバース・サーフボード・ホールド」。しかしあの技は「つり天井」以外の何物にも見えない。サーフボードがどうしたなどというカリフォルニアなタワ言に一切耳を貸さなかったところが素晴らしいと思う。「ボストン・クラブ(カニ)」カニだって言っているのに「逆エビ固め」である。日本の文化は曲げられん、という気骨を感じる。
「オクトパスホールド」を「タコ固め」と訳していたらと思うとゾッとする。「卍(まんじ)固め」だからこそ、猪木の名勝負もあり得た。あの技に「卍」を見た人に感謝する。「ダブルアーム・スープレックス」を「人間風車」と訳したのは誰だ。もはや文学である~~~

manji1.jpg  
猪木の卍固め

ロマンス映画の名作(?)プリティウーマンのなかで
リチャードギアが「Stay.Stay the night with me.今夜一緒にいてくれ」とお願いするシーンがある。
この渾身のステイにジーンと来たもんだ。
Stay Homeな時に観賞するのもどうでしょう?