院長ブログ
2012.06.24
生きているうちに、善き人たれ
”哲学に親しむものが国家を治めるのが理想である”とはプラトンの言葉なのですが、
その理想が現実となったのが、ローマの皇帝マルクス・アウレリウスの時代でした。
彼のローマ皇帝としての叫びが現代に残っていて、それが”自省録”です。
数年前に購入し、「偉大な哲人皇帝も同じように悩んでいるんだな~」と、
妙な親近感を感じたものでした。こんな事を思い出すのも、
今日本屋でこの自省録のマンガバージョンを見つけたからです。
マンガになったと知ったら、哲人皇帝はなんとおっしゃるでしょうか?
自分を内省した書きものだからきっと、照れられるのではないかと思います。
今日の題以外にも、私の好きな言葉を紹介します。
「人は田舎や海岸や山に引きこもる場所を求める。これは極めて凡俗な考え方だ。
自分自身の魂の中にまさる、平和で閑寂な隠れ家を見いだすことはできないだろう。
それをじいっと眺めているとたちまち心が完全に安らかになってくるようなものを
自分の内に持っていれば、いつでも好きなときにそこに引き込めるのである」
誰の中にもそんな場所があれば、世の中の大体の問題は解決しそうです。
経済は活性化しないかもしれませんが。。。
なんて、考えながら実家に連絡すると上機嫌の母親が
”テルマエロマエおもしろかったよ~”と。
親子はローマで繋がってました。